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橋梁点検ロボットカメラ

点検カメラとは

橋桁の下面や支承部など近接目視が困難な箇所に対して、ポールユニットを用いて視準可能な高さにカメラを据付け、点検、測定、映像記録採取を行う装置です。
カメラは、タブレット端末から無線通信により遠隔操作します。
ポールユニットは、懸垂型と高所型があり、懸垂型は、高欄にポールユニット基部を設置して、下方(最大4.5m)に伸ばすことができます。高所型は地上に架台を設置して、上方(最大10.5m)にカメラを伸ばすことができます。

高所点検ロボットカメラは、(株)日立産業制御ソリューションズが住宅屋根等を点検するために1995年より開発を始めた装置で、現在広く実用化されています。

点検カメラの特長

安心・安全

  • 橋面から点検調査が可能、作業中の転落事故などの危険性を低減
  • 点検時の交通規制を低減

よく見える

  • 光学倍率30倍
  • 映像補正(コントラスト補正、霧除去)
  • 手振れ補正、「見る」を強力にサポート

誰でも使える簡単操作

  • ポールユニットは伸縮自在で容易に設置
  • 指で操作するだけの簡単操作端末
  • 動画を撮影しながら静止画撮影

幅広い用途

  • 橋梁のみならず、道路照明柱、標識柱、トンネル、タンク、建造物等にも適用可能

PC桁の点検

高欄の笠木にポール基部を設置

支承部の点検

光学30倍の映像

検証試験

カメラから対象物までの距離を、カメラに搭載している LRF(Laser Range Finder) により計測し、そのデータを基に対象物表面でのスケールを認識し、操作端末画面にクラックスケールおよび計測目盛を表示します。これにより、ひび割れ幅や損傷の大きさの測定が行えます。

フィールド試験状況

点検専用カメラと操作端末

試験体

クラックスケールの自動調整

カメラ視準方向に対象物表面が垂直でない場合にも対応するため、対称面の角度をLRFにより測定し、その角度に応じてクラックスケールを自動調整します。

操作端末画面に表示されたクラックスケールおよび計測目盛

水平方向に45度傾けた試験体

対象までの距離と視認可能なひび割れ幅の関係

フィールド試験により確認した、カメラから対象までの距離と、視認可能なひび割れ幅の関係を右図に示します。

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